おふろで10まで数えるのは、わが家の毎日の風景。でもふと疑問が。
この「おふろカウント」って、数の勉強になってるの?それともただの儀式? 論文で調べてみました。
「1、2、3…」と言えること = 数がわかること?
実は、子どもが「いち、にい、さん」と言えるからといって「数がわかっている」とは限りません。これを明らかにしたのが、心理学者のカレン・ウィンの研究です。
「Children’s Understanding of Counting」Cognition
「きらきらぼし」を歌えるからといって、星の仕組みがわかるわけではないですよね。
同じように、「いち、にい、さん…」は”数え歌”のようなもの。歌えるのは大事な一歩だけど、その数字に「量」の意味が結びついて初めて「数がわかった」と言える。
子どもが「数」をわかるまでの3ステップ
数の理解には段階があります。研究をもとに整理すると、こんな流れです。
おふろカウントはステップ1。意味がないわけではなく、「数の順番を覚える」という大事な土台。
でもステップ1だけでは「数の理解」にはならない。ステップ2に進む工夫が必要です。
おふろカウントを「ステップ2」にレベルアップする
せっかく毎日やっている「おふろで数える」を、もっと意味のある時間にしてみましょう。研究の知見を活かした工夫を紹介します。
「The Child’s Understanding of Number」
おふろが「数あそび」に最適な3つの理由
実はおふろは、数の学びにとても向いている場所なんです。
① 気が散るものがない
おもちゃもテレビもスマホもない。Fisher研究(SECTION 01記事④参照)が示したとおり、視覚的にシンプルな環境は集中力を高めます。
② 親子1対1の時間
Kuhlの英語耳研究でも「人との対話」が学習の鍵でした。おふろは自然に親子1対1になれる貴重な時間。
③ 毎日の習慣に乗せられる
「特別な勉強時間」を作る必要がない。毎日のおふろに5分の数あそびを足すだけで、年間2\u3001000分以上の学びになります。
まとめ ― エンジニアパパの結論
おふろで「いーち、にーい…」と数えるのは、数の順番を覚える大事なステップ。ただしそれだけでは「数の理解」には足りません。
おもちゃを数えながら入れる、「ぜんぶでいくつ?」と聞く。この一手間で、おふろタイムが「数の理解が深まる時間」に変わります。
今日から「いーち」のあとに「ぜんぶでいくつ?」を足してみてください。
📚 参考文献(タップで開く)
- Wynn, K. (1990). Children’s understanding of counting. Cognition, 36(2), 155-193.
- Gelman, R., & Gallistel, C. R. (1978). The Child’s Understanding of Number. Harvard University Press.
- Le Corre, M., & Carey, S. (2007). One, two, three, four, nothing more: An investigation of the conceptual sources of the verbal counting principles. Cognition, 105(2), 395-438.

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